2011年05月21日
大好きなおじいちゃん
私のおじいちゃんは、もう何歳になったんだろう…
多分、90歳は過ぎてる…
昔は、スキー場の近くで食堂と宿を経営していて…
冬になると、母は、私たちキョウダイを連れて、毎日、電車で一時間以上かけて、おじいちゃんの店まで通い、店の手伝いをしていた。
だから、私たちキョウダイは、おばあちゃんとおじいちゃん子で…
よく可愛がってもらった…
おじいちゃんは、私がまだオムツをつけている頃から、自分の足の間に私を挟み、スキーを教えてくれた…
お風呂に入って
からすの歌
をいつも歌ってくれたのも、おじいちゃんだった。
猟もやっていて、山で熊やウサギをよく穫ってきては鍋にしてくれた。
何故か、おじいちゃんが山に持って行ったオニギリはとても美味しくて…
いつも余分に背負って行っては、持って帰ってきてくれた…
そのおにぎりを食べるのが、何より私の楽しみだった。
おじいちゃんは、バイクに乗って、さらに山に入り、何枚もの田んぼの管理を一人でしていた。
おじいちゃんの打つお蕎麦を毎年食べにくるお客さんも沢山いた。
おじいちゃんは、昔、戦争に行き、生きて帰ってきた。
階級も上だったらしい。
兵隊だった頃の白黒写真を一度見たことがある。
今とは全然違って、割腹のいい、とても鼻筋の通った男前の兵隊さんだった。
私は小さな頃、おじいちゃんに、とても厳しく躾をされた…
私の結婚式には、得意の詩吟を披露してお祝いしてくれた…
私の名前は、おじいちゃんがつけてくれた。
男の子のような、女の子になるように…と。
そんなおじいちゃんは、今、施設のベットの上で、もう自分で動くことも、話すことも、うまくできない。
最近、寝る時間が長くなってきた…
もしかしたら、寝たまま逝ってしまうかもしれない…
家族中にそう通達があった。
おじいちゃんは、いつしか年を取り、スキー場から里へ降り、私の親戚のおばちゃんの家で面倒をみてもらうようになった。
うちから、15分位の場所…
おばちゃんや諸々…
色々と気を使うこともあり、そう会いに行ける環境ではなく…
元気でいるならと…
私も自分の生活が中心になり、おじいちゃん達に会うことがあまりなくなった。
いつも頭の片隅に、おじいちゃんとおばあちゃんのことは、よぎるのに…
会いに行かなかった…
前にもおじいちゃんは、一度、食事も食べられなくなり、もうダメかもしれない…と言われたけど、少しだけ動く手を、ベットの上で、毎日毎日グーパーグーパーと動かし続け…
いつしか体も動くようになり、病院では、仲間でタオルたたみのお仕事までさせてもらえるようになった。
それが病院での、唯一の楽しみだったと、おじいちゃんは言っていた。
目を見張る生命力だった…
きっとまた大丈夫なんじゃないか…
私にはそう思えてならない…
だけど、時は流れている…
いつかその瞬間は必ずやってくる…
目をそらしてはいけない…
今の私に何ができる…
曾孫の顔を見せに行くことで、少しでも喜んでくれるかな…
頭では、いつもよぎるのに…
15分で行ける、その場所に、私は、なぜ、足を運ばなかった…?
どうでもいいような事情があったにせよ…
今になって、慌てて顔を見に行って、おじいちゃんは喜んでくれるのかな…
ほんのちょっと足を伸ばせば、おじいちゃんに笑顔と小さな幸せをプレゼントできただろうに…
多分、90歳は過ぎてる…
昔は、スキー場の近くで食堂と宿を経営していて…
冬になると、母は、私たちキョウダイを連れて、毎日、電車で一時間以上かけて、おじいちゃんの店まで通い、店の手伝いをしていた。
だから、私たちキョウダイは、おばあちゃんとおじいちゃん子で…
よく可愛がってもらった…
おじいちゃんは、私がまだオムツをつけている頃から、自分の足の間に私を挟み、スキーを教えてくれた…
お風呂に入って


猟もやっていて、山で熊やウサギをよく穫ってきては鍋にしてくれた。
何故か、おじいちゃんが山に持って行ったオニギリはとても美味しくて…
いつも余分に背負って行っては、持って帰ってきてくれた…
そのおにぎりを食べるのが、何より私の楽しみだった。
おじいちゃんは、バイクに乗って、さらに山に入り、何枚もの田んぼの管理を一人でしていた。
おじいちゃんの打つお蕎麦を毎年食べにくるお客さんも沢山いた。
おじいちゃんは、昔、戦争に行き、生きて帰ってきた。
階級も上だったらしい。
兵隊だった頃の白黒写真を一度見たことがある。
今とは全然違って、割腹のいい、とても鼻筋の通った男前の兵隊さんだった。
私は小さな頃、おじいちゃんに、とても厳しく躾をされた…
私の結婚式には、得意の詩吟を披露してお祝いしてくれた…
私の名前は、おじいちゃんがつけてくれた。
男の子のような、女の子になるように…と。
そんなおじいちゃんは、今、施設のベットの上で、もう自分で動くことも、話すことも、うまくできない。
最近、寝る時間が長くなってきた…
もしかしたら、寝たまま逝ってしまうかもしれない…
家族中にそう通達があった。
おじいちゃんは、いつしか年を取り、スキー場から里へ降り、私の親戚のおばちゃんの家で面倒をみてもらうようになった。
うちから、15分位の場所…
おばちゃんや諸々…
色々と気を使うこともあり、そう会いに行ける環境ではなく…
元気でいるならと…
私も自分の生活が中心になり、おじいちゃん達に会うことがあまりなくなった。
いつも頭の片隅に、おじいちゃんとおばあちゃんのことは、よぎるのに…
会いに行かなかった…
前にもおじいちゃんは、一度、食事も食べられなくなり、もうダメかもしれない…と言われたけど、少しだけ動く手を、ベットの上で、毎日毎日グーパーグーパーと動かし続け…
いつしか体も動くようになり、病院では、仲間でタオルたたみのお仕事までさせてもらえるようになった。
それが病院での、唯一の楽しみだったと、おじいちゃんは言っていた。
目を見張る生命力だった…
きっとまた大丈夫なんじゃないか…
私にはそう思えてならない…
だけど、時は流れている…
いつかその瞬間は必ずやってくる…
目をそらしてはいけない…
今の私に何ができる…
曾孫の顔を見せに行くことで、少しでも喜んでくれるかな…
頭では、いつもよぎるのに…
15分で行ける、その場所に、私は、なぜ、足を運ばなかった…?
どうでもいいような事情があったにせよ…
今になって、慌てて顔を見に行って、おじいちゃんは喜んでくれるのかな…
ほんのちょっと足を伸ばせば、おじいちゃんに笑顔と小さな幸せをプレゼントできただろうに…
こういうのを後悔っていうのかな…
散々世話になったおじいちゃんに、私は何の恩返しができたんだろう…
おじいちゃんがいるから私がいるのに…
私が今存在することは、当たり前のように思ってるけど…
おじいちゃん達がいて…両親がいて…
だから私がいるのに…
こうなってからじゃないと何もできなかった私は…
全く、なんて孫だ…
おじいちゃんは幸せだったのだろうか…
おじいちゃんは今、何を思い毎日を過ごしているのだろうか…
昔は、何でもこなしてしまう、スーパーおじいちゃんだったのに…
今は…
命の尊さ…
儚さ…
重み…
生きる力…
人の人生…
生きる意味…
生きた意味…
幸せ…
頭の中がグルグルする…
私のこと…
覚えているだろうか…
今からでも…
遅くはないだろうか…
散々世話になったおじいちゃんに、私は何の恩返しができたんだろう…
おじいちゃんがいるから私がいるのに…
私が今存在することは、当たり前のように思ってるけど…
おじいちゃん達がいて…両親がいて…
だから私がいるのに…
こうなってからじゃないと何もできなかった私は…
全く、なんて孫だ…
おじいちゃんは幸せだったのだろうか…
おじいちゃんは今、何を思い毎日を過ごしているのだろうか…
昔は、何でもこなしてしまう、スーパーおじいちゃんだったのに…
今は…
命の尊さ…
儚さ…
重み…
生きる力…
人の人生…
生きる意味…
生きた意味…
幸せ…
頭の中がグルグルする…
私のこと…
覚えているだろうか…
今からでも…
遅くはないだろうか…
Posted by みきちん at 23:50│Comments(4)
│紫ママ
この記事へのコメント
遅くないよ。
行ってあげて。
私も命の儚さ痛感した。
いなくなってしまったら、もう会えない。
会えるときに会いに行ってあげて。
きっと喜ぶよ。
寝ていても、会いに来てくれたこと分かるんだよ。
私ももっと会いに行けば良かったと思うから。
仕事や毎日の生活に追われて、私もまだ大丈夫と思っていたから、後悔してる。
その後悔ってどうする事も出来ない。
大丈夫。みきちんまだ間に合うよ。
行ってあげて。
私も命の儚さ痛感した。
いなくなってしまったら、もう会えない。
会えるときに会いに行ってあげて。
きっと喜ぶよ。
寝ていても、会いに来てくれたこと分かるんだよ。
私ももっと会いに行けば良かったと思うから。
仕事や毎日の生活に追われて、私もまだ大丈夫と思っていたから、後悔してる。
その後悔ってどうする事も出来ない。
大丈夫。みきちんまだ間に合うよ。
Posted by むっち at 2011年05月22日 23:13
そうそう。
1回でも、2回でもいいの。
気持ちを行動に表すことが大切だと思うよ。
そう考えると、しっかり介護してあげられる立場の私も、
考えてみたらしあわせね(*^_^*)
気兼ねもあるでしょうけれど、
それはそれでやりようがあるよね。
どうぞ、いってらっしゃい(*^_^*)
1回でも、2回でもいいの。
気持ちを行動に表すことが大切だと思うよ。
そう考えると、しっかり介護してあげられる立場の私も、
考えてみたらしあわせね(*^_^*)
気兼ねもあるでしょうけれど、
それはそれでやりようがあるよね。
どうぞ、いってらっしゃい(*^_^*)
Posted by れい at 2011年05月23日 17:39
>むっち
ありがと、むっち
行ってきたよ
おじいちゃん、点滴してもらったら、随分顔色も良くなったみたいで、思ったより元気だった
話すことももしっかりしていて…
すごく喜んでくれた
昔のこと、私より覚えていてビックリした
また行こうと思う
ありがと、むっち

行ってきたよ

おじいちゃん、点滴してもらったら、随分顔色も良くなったみたいで、思ったより元気だった

話すことももしっかりしていて…

すごく喜んでくれた

昔のこと、私より覚えていてビックリした

また行こうと思う

Posted by みきちん at 2011年05月23日 18:15
>れい
ありがと
子ども達にも貴重な時間になって、感じるものは大きかったみたい
近いうちにまたいくつもり
おじいちゃんの顔をあまり覚えてない紅姉
自分の顔をおじいちゃんにも覚えてほしくて
自画像?を描いてプレゼントしていた
でも、今度はおじいちゃんの顔を覚えたから、似顔絵を描いてくって
紅姉が言ってた
おじいちゃん、大事に大事にその絵をずっと見てた
「また来てくれやな…」
って嬉しそうだった
私は自分のおじいちゃんだから想いが寄せられる…
れいちゃんはまた違うから…
なかなか真似できることじゃない…
れいちゃんはすごいや
よくやってる
後悔しないように…
できる範囲で…だよね
ありがと

子ども達にも貴重な時間になって、感じるものは大きかったみたい

近いうちにまたいくつもり

おじいちゃんの顔をあまり覚えてない紅姉

自分の顔をおじいちゃんにも覚えてほしくて

自画像?を描いてプレゼントしていた

でも、今度はおじいちゃんの顔を覚えたから、似顔絵を描いてくって

紅姉が言ってた

おじいちゃん、大事に大事にその絵をずっと見てた

「また来てくれやな…」
って嬉しそうだった

私は自分のおじいちゃんだから想いが寄せられる…
れいちゃんはまた違うから…
なかなか真似できることじゃない…
れいちゃんはすごいや

よくやってる

後悔しないように…
できる範囲で…だよね

Posted by みきちん at 2011年05月23日 22:40